Tableauダッシュボード作成マニュアル ~ 国土数値情報の可視化・分析 ~
2025年4月 国土交通省 政策統括官付 地理空間情報課
■前提
本マニュアルでは「Tableau Desktop」を使用します。
ここでは、お使いのPCにTableau Desktop(2024.3以降)がインストールされていることが前提となります。
またOSは「Microsoft Windows 10 22H2」を、Webブラウザは「Google Chrome 134.0.6998.118(Official Build)(64ビット)」で説明しています。
※ Tableauは、Salesforce,Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※ Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
※ Google Chrome ブラウザは、Google LLCの商標または登録商標です。
ライセンス
本ドキュメントは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際(CC BY 4.0)ライセンスのもとで提供されています。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについては、下記のサイトを参照してください。
■用語説明
「国土数値情報」とは、地価・人口・都市計画・土地利用・地形・災害リスク情報・公共施設・交通インフラなど、国土の基礎となる情報を、国土交通省が、全国統一フォーマットのGIS データとして整備し、インターネット上で無償公開しているものです。
本マニュアルでは、「地価公示データ」を例に、国土数値情報のデータダウンロード方法を説明します。
(本マニュアル内で使用する「駅別乗降客数データ」「鉄道データ」「中学校区データ」「メッシュ別将来推計人口データ」も同様の手順で取得できます。)
なお、掲載する画面構成は2025年3月末時点のものです。
(1)ウェブブラウザを起動し、アドレスバーに下記アドレスを入力し、Enterキーを押します。
https://nlftp.mlit.go.jp/index.html
(2)国土数値情報タブの「データダウンロード」をクリックします。
(3)ページを下方にスクロールし、「1.国土(水・土地)」の「地価」内にある「地価公示(ポイント)」をクリックします。
(4)「データのダウンロード(2.各データ詳細)」のページが表示されるので、内容を確認してから、ページを下方へスクロールします。
(5)データをダウンロードする地域を選択します。 (ここでは「神奈川県」を選択します。)
(6)ダウンロードしたいデータ年度の右端にあるダウンロードボタンをクリックします。 (ここでは「令和7年」を選択します。)
(7)「サイトからのメッセージ」が表示され、「OK」をクリックするとデータのダウンロードが始まります。
※お使いのウェブブラウザによって表示は異なります。
(8)データのダウンロードが完了しました。
(9)ダウンロードしたデータは zip 形式の圧縮されたデータとなっていますので、展開(解凍)します。 展開したデータを開くと、下図のファイルが作成されています。
※展開(解凍)後のファイルについては、データの読み込みに支障が出る場合がある為、どのファイルも削除しないようにしてください。
※圧縮・展開ソフトをお持ちでない場合は、無償で利用できる 7-Zip を推奨しております。
【参考】本マニュアルで使用するデータのリンク先・ファイル名について(地価公示以外のデータ含む)
■地価公示データ(2025年(令和7年)版)神奈川県
リンク先:https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-L01-2025.html
ファイル名:L01-25_14_GML.zip
■駅別乗降客数データ(2022年(令和4年)度版) 全国
リンク先:https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-S12-2022.html
ファイル名:S12-23_GML.zip
■鉄道データ(2023年(令和5年)度版) 全国
リンク先:https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N02-2023.html
ファイル名:N02-23_GML.zip
■中学校区データ(2023年(令和5年)度版) 神奈川県
リンク先:https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A32-2023.html
ファイル名:A32-23_14_GML.zip
■500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計) 神奈川県
リンク先:https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
ファイル名:500m_mesh_2024_14_SHP.zip
■圧縮・解凍ソフト【7-Zip】のダウンロード・使い方
(1)7-Zip公式ダウンロードページにアクセスします。
https://7-zip.opensource.jp/download.html
(2)ページ最上部の最新バージョンから、タイプが「.exe」となっているファイルの 32bit か 64bit をご使用のパソコンに合わせて選び、「ダウンロード」をクリックします。
(3)ダウンロードが完了したら、ファイルを開きます。
※お使いのパソコン環境によっては、ファイルを開くと「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」等のメッセージが表示される場合があります。
表示された場合は「実行(R)」をクリックしてください。
(4)「Install」もしくは「Cancel」を選択するウィンドウが表示されたら、「install」をクリックします。
(5)インストールが終わったら「Close」をクリックすると、7zip のインストールが完了します。
(6)「GIS ホームページ」からダウンロードした国土数値情報「地価公示」のデータを 右クリック> 7-Zip>開く(もしくは展開)で展開します。
※展開の種類がいくつかありますが、「“L01-25_14_GML\”に展開」を推奨します。
(7)展開すると同一名のフォルダが作成されます。
■完成イメージ
■使用するデータ
・国土数値情報 「地価公示データ」
・国土数値情報 「駅別乗降客数データ」
・国土数値情報 「鉄道データ」
■ダッシュボードの概要
・地価公示の住宅地平均価格と商業地平均価格を数字で表示
・前年との比較として、増減率を表示
・用途区分の内訳を円グラフで表示
・地図上に地価公示の標準地をポイント化(前年との比較の増減率で色分け)し、
駅と路線を重ね合わせて表現
⇒地価と駅からの距離との関係性などを分析するのに活用する想定
■使用するTableauの主な機能
・集計関数
・円グラフ
・空間関数(BUFFER)
・地図(ポイント・ポリライン・レイヤー)
「1.国土数値情報からのデータダウンロード」でダウンロードしたデータをTableau Desktopに読み込みます。
※読み込むファイルの形式はシェープ(shp)、ジオジェイソン>(geojson)どちらでも問題ありません。ここではシェープ(shp)を選択します。
(1)ブック画面の接続の「空間ファイル」をクリックします。
(2)「1.国土数値情報からのデータダウンロード」でダウンロードした地価公示データのファイルを選択し、「開く」を押します。
(3)読み込みが完了すると、データソースページにデータが表示されます。
(4)追加を押し、接続の追加の「空間ファイル」を押してから駅別乗降客数データのファイル(S12-23_NumberOfPassengers.shp)を選択し、「開く」を押します。
Tableauで扱うことのできるシェープは、原則として文字コードが「UTF-8」のものになります。
ダウンロードしたzipファイルを解凍した際に「utf-8」フォルダがある場合は、そちらに格納されたシェープをご利用ください。以降のシェープも同様となります。
(5)接続に駅別乗降客数データが追加されます。
(6)「接続」の駅別乗降客数データを選択し、「ファイル」の駅別乗降客数データ(S12-23_NumberOfPassengers.shp)を選択の上、右のキャンバスにドラッグ&ドロップします。
(7)地価公示データの「L01 048(最寄り駅名)」と駅別乗降客数データの「S12 001(駅名)」を紐づけて、リレーションシップデータを作成します。
(8)必要に応じて、データソース名を「地価公示データ×駅別乗降客数データ」に変更します。
(9)新しいデータソースを選択し、空間ファイルを押してから鉄道データのファイル(N02-23_RailroadSection.shp)を選択し、「開く」を押します。
(10)新しいデータソースとして、接続に路線データが追加されます。
(11)必要に応じて、データソース名を「路線データ」に変更します。
①サイドバー
:データペインにはディメンション(分析の切り口となる項目)やメジャー(分析対象となる値)が表示されます。
アナリティクスペインでは平均線や傾向線などの機能を使用できます。
②カード :グラフなどの色やサイズ、形状等を設定する場所です。
③シェルフ :ディメンションやメジャーを行や列にドラッグ&ドロップすることでグラフや地図を作成します。フィルターで必要なデータを絞り込みます。
④ビュー :作成したグラフや地図が表示される場所です。
⑤ツールバー :コマンドや分析およびナビゲーションツールにアクセスする際に使用します。
(1)「シート1」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(2)シート名称を「住宅地」に変更します。
(3)計算フィールド「住宅地価格」を作成します。任意のメジャー(「地価公示データ×駅別乗降者数データ」の方のソースを選択)を右クリックし、
「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(4)計算フィールドが表示されます。
(5)フィールド名を「住宅地価格」に変更します。
(6)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
IF[L01 002]="000" THEN [L01 008]
ELSE 0
END
「L01 002:用途区分」が”000:住宅地”の時に「L01 008:地価公示価格」の値を返し、それ以外の場合は0を返すという計算式になります。
(7)メジャーに「住宅地価格」が追加されます。
(8)計算フィールド「住宅地フラグ」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(9)計算フィールドが表示されます。
(10)フィールド名を「住宅地フラグ」に変更します。
(11)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
IF[L01 002]="000" THEN 1
ELSE 0
END
「L01 002:用途区分」が”000:住宅地”の時に1を返し、それ以外の場合は0を返すという計算式になります。
(12)メジャーに「住宅地フラグ」が追加されます。
(13)計算フィールド「住宅地平均価格」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(14)計算フィールドが表示されます。
(15)フィールド名を「住宅地平均価格」に変更します。
(16)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
SUM([住宅地価格])/SUM([住宅地フラグ])
住宅地価格の合計を住宅地フラグの合計で割り、住宅地価格の平均を求める計算式になります。
(17)メジャーに「住宅地平均価格」が追加されます。
(18)マークの「テキスト」に「住宅地平均価格」をドラッグ&ドロップします。ビュー上に住宅地平均価格が表示されます。
(19)マークの「集計(住宅地平均価格)」を右クリックし、書式設定を選択します。
(20)ペインの規定にある数値をクリックし、プルダウンから「通貨(カスタム)」を選択します。プレフィックスに「¥」、サフィックスに「/㎡」を入力します。
(21)ビュー上に住宅地平均価格が表示されます。見やすいようにフォントをメイリオ、サイズを20にします。
(22)タイトルも同様にフォントをメイリオ、サイズを20にし、太字にします。タイトルのところで右クリックし、「タイトルの編集」を選択します。
編集画面でフォント・サイズ・太字の設定を行います。
(23)タイトルの字体が変更されました。
(1) シート追加アイコンをクリックすると、「シート2」が作成されます。
(2)「シート2」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)シート名称を「商業地」に変更します。
(4)計算フィールド「商業地価格」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(5)計算フィールドが表示されます。
(6)フィールド名を「商業地価格」に変更します。
(7)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
IF[L01 002]="005" THEN [L01 008]
ELSE 0
END
「L01 002:用途区分」が”005:商業地”の時に「L01 008:地価公示価格」の値を返し、それ以外の場合は0を返すという計算式になります。
(8)メジャーに「商業地価格」が追加されます。
(9)計算フィールド「商業地フラグ」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(10)計算フィールドが表示されます。
(11)フィールド名を「商業地フラグ」に変更します。
(12)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
IF[L01 002]="005" THEN 1
ELSE 0
END
「L01 002:用途区分」が「005:商業地」の時に1を返し、それ以外の場合は0を返すという計算式になります。
(13)メジャーに「商業地フラグ」が追加されます。
(14)計算フィールド「商業地平均価格」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(15)計算フィールドが表示されます。
(16) フィールド名を「商業地平均価格」に変更します。
(17)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
SUM([商業地価格])/SUM([商業地フラグ])
住宅地価格の合計を住宅地フラグの合計で割り、住宅地価格の平均を求める計算式になります。
(18)メジャーに「商業地平均価格」が追加されます。
(19)マークの「テキスト」に「商業地平均価格」をドラッグ&ドロップします。ビュー上に商業地平均価格が表示されます。
(20)マークの「集計(商業地平均価格)」を右クリックし、書式設定を選択します。
(21)ペインの規定にある数値をクリックし、プルダウンから「通貨(カスタム)」を選択します。プレフィックスに「¥」、サフィックスに「/㎡」を入力します。
(22)ビュー上に商業地平均価格が表示されます。見やすいようにフォントをメイリオ、サイズを20にします。
(23)タイトルも同様にフォントをメイリオ、サイズを20にし、太字にします。タイトルのところで右クリックし、「タイトルの編集」を選択します。
編集画面でフォント・サイズ・太字の設定を行います。
(24)タイトルの字体が変更されました。
(1)シート追加アイコンをクリックすると、「シート3」が作成されます。
(2)「シート3」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)シート名称を「前年との比較」に変更します。
(4)計算フィールド「前年との比較」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(5)計算フィールドが表示されます。
(6)フィールド名を「前年との比較」に変更します。
(7)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
[L01 104]/[L01 103]
「L01 104:令和7年地価公示価格」を「L01 103:令和6年地価公示価格」で割り、前年との比率を算出する計算式になります。
(8)メジャーに「前年との比較」が追加されます。
(9)マークの「テキスト」に「前年との比較」をドラッグ&ドロップします。ビュー上に前年との比較が表示されます。
(10)マークの「合計(前年との比較)」を右クリックし、「メジャー(合計)」の「平均」を選択します。
(11)ビュー上に前年との比較が表示されます。
(12)マークの「平均(前年との比較)」を右クリックし、書式設定を選択します。
(13)ペインの規定にある数値をクリックし、プルダウンから「パーセンテージ」を選択し、小数点を1にします。
(14)ビュー上に前年との比較のパーセンテージが表示されます。見やすいようにフォントをメイリオ、サイズを20にします。
(15)タイトルも同様にフォントをメイリオ、サイズを20にし、太字にします。タイトルのところで右クリックし、「タイトルの編集」を選択します。
編集画面でフォント・サイズ・太字の設定を行います。
(16)タイトルの字体が変更されました。
(1)シート追加アイコンをクリックすると、「シート4」が作成されます。
(2)「シート4」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)シート名称を「用途区分」に変更します。
(4)マークのプルダウンから「円グラフ」を選択します。
(5)マークの「角度」に「L01-25_14.shp(カウント):レコード数のフィールド」をドラッグ&ドロップします。ビュー上に円グラフが表示されます。
(6)マークの「色」に「L01 002:用途区分」をドラッグ&ドロップします。ビュー上の円グラフが色分けされ、右端に色の凡例が表示されます。
(7)ツールバーのマークラベル表示切替ボタンを押し、マークラベルを表示します。
(8)円グラフに数字が表示されました。
(9)ツールバーの表示切替のプルダウンで「ビュー全体」を選択すると、円グラフが大きく表示されます。
(10)色の凡例の右上のプルダウンを押し、「タイトルの編集」を選択します。
(11)タイトルを「土地の利用用途区分」に変更し、字体をメイリオの太字にして「OK」を押します。
(12)凡例のタイトルの表示が変更されました。
(13)凡例の名称を変更します。凡例の項目を選択し、右クリックをするとメニューが出るので、「別名の編集」を選択します。
(14)編集画面が表示されるので、名称を変更し、「OK」を押します。
(15)同様の方法で全ての項目名を変更します。ここでは、下記の通りに変更します。
(16)色の凡例の右上のプルダウンを押し、「並べ替え」を選択します。
(17)並べ替え画面が表示されるので、並べ替えの「フィールド」、並べ替え順序の「降順」を選択します。
(18)円グラフの項目の順番が入れ替わり、見やすくなりました。
(19)タイトルのフォントをメイリオ、サイズを20にし、太字にします。タイトルのところで右クリックし、「タイトルの編集」を選択します。
編集画面でフォント・サイズ・太字の設定を行います。
(20)タイトルの字体が変更されました。
(1) シート追加アイコンをクリックすると、「シート5」が作成されます。
(2)「シート5」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)シート名称を「地価×駅・路線」に変更します。
(4)地価公示データ(L01-25_14.shp)の「ジオメトリ」をビュー上にドラッグ&ドロップします。
(5)ビュー上にポイントの地図が表示されます。
(6)マークの「詳細」に「L01 025:所在並びに地番」をドラッグ&ドロップします。
(7)ポイントが個別選択でき、住所が表示されるようになりました。
(8)マークの「色」に「前年との比較」をドラッグ&ドロップします。
(9)地図上のポイントの色が変わりました。
(10)凡例の値を%に変えます。マークの「合計(前年との比較)」を右クリックし、書式設定を選択します。
(11)ペインの規定にある数値をクリックし、プルダウンから「パーセンテージ」を選択し、小数点を1にします。
(12)色の凡例の数値が%になりました。
(13)色の凡例の右上のプルダウンを押し、「色の編集」を選択します。
(14)編集画面のステップドカラーにチェックを入れ、10ステップにした後に「詳細」を押します。
(15)パレットを「カスタム分化」にし、左側を青、右側を赤にします。開始・終了・中央にチェックを入れ、それぞれ値を0.8、1.2、1にし、「OK」を押します。
(16)地図上のポイントの色が変わりました。
(17)駅データ(S12-23_NumberOfPassengers.shp)の「ジオメトリ」をビューの地図上にドラッグ&ドロップします。
※ビューの左上に追加マークレイヤーの表示が出るので、レイヤーマークの所にドラッグ&ドロップします。
(18)駅データは全国分の駅が収録されている為、ビュー上に日本全体の地図が表示されます。また、マークがレイヤーごとに分かれます。
(19)マークの「詳細」に「S12 001c:駅コード」、「S12 001:駅名」、「S12 002:運営会社」の順にドラッグ&ドロップします。
※同一の駅名も存在する為、駅コードや運営会社を入れることで確実にポイントを分けることができます。
(20)マークのプルダウンから「四角」を選択します。
(21)駅が四角で表示されます。
(22)マークの「色」より、駅を青色に変えます。
(23)駅が青色になりました。
(24)データペインの路線データをクリックし、「ジオメトリ」をビューの地図上にドラッグ&ドロップします。
※ビューの左上に追加マークレイヤーの表示が出るので、レイヤーマークの所にドラッグ&ドロップします。
(25)マークの「詳細」に「N02 003:路線名」をドラッグ&ドロップします。
(26)路線が個別選択でき、路線名が表示されるようになりました。
(27)データペインの地価公示データ×駅別乗降客数データをクリックし、駅データ(S12-23_NumberOfPassengers.shp)のジオメトリを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(28)計算フィールドが表示されます。
(29)フィールド名を「駅周辺(500m)」に変更します。
(30)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
BUFFER([ジオメトリ (S12-23_NumberOfPassengers.shp)],500,'m')
駅に対して500mの円を描きます。
(31)テーブルに地理的役割「駅周辺(500m)」が追加されます。
(32)駅データ(S12-23_NumberOfPassengers.shp)の地理的役割「駅周辺(500m)」をビューの地図上にドラッグ&ドロップします。
※ビューの左上に追加マークレイヤーの表示が出るので、レイヤーマークの所にドラッグ&ドロップします。
(33)駅に半径500mの円が描かれました。※駅別乗降客数データの駅舎ポリゴンに対して円が描かれる為、駅舎の長い駅は楕円となっています。
(34)マークの「詳細」に「S12 001:駅名」をドラッグ&ドロップします。
(35)必要に応じて、マークの「色」から円の色と不透明度を調整します。※不透明度は数字が大きいほど色が濃くなります。
(36)マークにレイヤーごとにカードができたので、必要に応じて名前を変更します。カード名の右のプルダウンより、「名前の変更」を選択して変更します。
ここでは、
・S12-23_NumberOfPassengers.shp.駅周辺(500m) ⇒”駅周辺(500m)”
・ジオメトリ ⇒”路線”
・S12-23_NumberOfPassengers.shp.ジオメトリ (S12-23_Number ⇒”駅”
・L01-25_14.shp.ジオメトリ ⇒”地価”
とします。
(37)カードの名前が変更されました。
(38)カードの順番を入れ替えることで、地図上のレイヤー表示の順番に反映されます。カード名にカーソルを合わせ、ドラッグすると順番を変更できます。
※地価のカードを一番上に移動します。
(39)カードの順番通りに地図上のレイヤーの表示の順番が変わりました。
(40)シェルフのフィルターに地価公示データ(L01-25_14.shp)の「L01 048:最寄り駅名」をドラッグ&ドロップします。
(41)フィルター画面が表示されます。
(42)「すべて」を選択し、「OK」を押します。
(43)シェルフのフィルター内にある「」の右側をクリックし、プルダウンの「フィルターを表示」を選択します。
(44)ビューの右側にフィルターが表示されます。
(45)表示される駅の数が多いので、ドロップダウン表示に変更します。フィルターの右上をクリックし、プルダウンから「複数の値(ドロップダウン)」を選択します。
(46)フィルターがドロップダウン表示に変わりました。
(47)フィルターのタイトルを変更します。フィルターの右上をクリックし、プルダウンから「タイトルの編集」を選択します。
(48)タイトルを「駅名」に変更し、字体をメイリオの太字にして「OK」を押します。
(49)フィルターのタイトルが変わりました。
(50)マークの地価以外(「駅」・「路線」・「駅周辺(500m)」)のカードの右側をクリックし、プルダウンの「ズーム限度に追加」のチェックを外します。
※デフォルトでチェックが入っています。この設定を行うことで、マップをリセットした際に地価公示データのある神奈川県周辺のみが表示されるようになります。
(1)ダッシュボード追加アイコンをクリックすると、「ダッシュボード1」が作成されます。
(2)「ダッシュボード1」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)ダッシュボード名称を「地価公示ダッシュボード」に変更します。
(4)シートの「住宅地」をダッシュボードにドラッグ&ドロップします。
(5)住宅地平均価格がダッシュボード上に表示されます。
(6)シートの「商業地」をダッシュボードにドラッグ&ドロップします。※2つ目以降のシートをダッシュボードに配置する際は、位置を選べるようになります。
(7)商業地平均価格がダッシュボード上に表示されます。
(8)シートの「前年との比較」をダッシュボードにドラッグ&ドロップします。
(9)前年との比較がダッシュボード上に表示されます。
(10)シートの「用途区分」をダッシュボード上にドラッグ&ドロップします。
(11)用途区分(円グラフ)がダッシュボード上に表示されます。
(12)シートの「地価×駅・路線」をダッシュボード上にドラッグ&ドロップします。
(13)地価×駅・路線(マップ)がダッシュボード上に表示されます。
(14)必要に応じて、レイアウトや色を整えます。※ここではシートごとのフォントや色の変更方法の紹介は割愛しますが、変更はダッシュボード上でもシート上でも可能です。
(15)フィルターの適用先ワークシートを設定します。駅名フィルターのプルダウンより、「適用先のワークシート」をクリックし、「選択したワークシート」を選択します。
(16)フィルター適用設定画面が表示されるので、ここでは全てのシートにチェックを入れ、「OK」を押します。
フィルターと連動してダッシュボード上の各シート(地図や数値、円グラフ)が動くようになります。
(17)ダッシュボードが完成しました。
■完成イメージ
■使用するデータ
・国土数値情報「中学校区データ」
・国土数値情報「500mメッシュ別将来推計人口データ」
■ダッシュボードの概要
・地図上に中学校区データとメッシュ別将来推計人口データを重ね合わせて表現
・2025年と2050年の推計の中学生人口の増減率を色分けで可視化
⇒学校の統廃合検討などに活用する想定
■使用するTableauの主な機能
・空間関数(INTERSECTS)
・地図(ポリゴン・レイヤー)
「1.国土数値情報からのデータダウンロード」でダウンロードしたデータをTableau Desktopに読み込みます。
※読み込むファイルの形式はシェープ(shp)、ジオジェイソン(geojson)どちらでも問題ありません。ここではシェープ(shp)を選択します。
(1)ブック画面の接続の「空間ファイル」をクリックします。
(2)「1.国土数値情報からのデータダウンロード」でダウンロードした中学校区データのファイル(A32-23_14.shp)を選択し、「開く」を押します。
(3)読み込みが完了すると、データソースページにデータが表示されます。
(4)追加を押し、接続の追加の「空間ファイル」を押してから将来推計人口データのファイル(500m_mesh_2024_14.shp)を選択し、「開く」を押します。
(5)接続に将来推計人口データが追加されます。
(6)キャンバス上の中学校区データの右側をクリックし、プルダウンの「開く」を選択します。
(7)中学校区データが開くので、枠内に将来推計人口データをドラッグ&ドロップします。
(8)データの結合設定画面が出るので、記号のセルを選択します。
(9)プルダウンより、「Intersects」を選択します。
(10)結合の「完全外部」を選択します。
(11)必要に応じて、データソース名を「将来推計人口×中学校区」に変更します。
(1)「シート1」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(2)シート名を「中学校区×将来推計人口」に変更します。
(3)将来推計人口データ(500m_mesh_2024_14.shp)の「ジオメトリ」をビュー上にドラッグ&ドロップします。
(4)ビュー上にメッシュの地図が表示されます。
(5)マークの「詳細」に「Mesh Id:分割地域メッシュコード」をドラッグ&ドロップします。
(6)メッシュが個別選択でき、メッシュコードが表示されるようになりました。
(7)計算フィールド「MESHCnt」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(8)計算フィールドが表示されます。
(9)フィールド名を「MESHCnt」に変更します。
(10)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
COUNT([Mesh Id])
「Mesh Id:分割メッシュコード」の数を数える数式になります。
(11)メジャーに「MESHCnt」が追加されます。
(12)計算フィールド「2025年推定中学生人口」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(13)計算フィールドが表示されます。
(14)フィールド名を「2025年推定中学生人口」に変更します。
(15)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
SUM([Pt03 2025]*0.6)/[MESHCnt]
「Pt03 2025:2025年の10~14歳人口」を1歳刻みで均等按分し、推定の中学生人口を算出する数式になります。
※10~14歳のうち12~14歳を中学生と見なし、均等按分した比率の60%をかけています。
(16)メジャーに「2025年推定中学生人口」が追加されます。
(17)計算フィールド「2050年推定中学生人口」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(18)計算フィールドが表示されます。
(19)フィールド名を「2050年推定中学生人口」に変更します。
(20)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
SUM([Pt03 2050]*0.6)/[MESHCnt]
「Pt03 2050:2050年の10~14歳人口」を1歳刻みで均等按分し、推定の中学生人口を算出する数式になります。
※10~14歳のうち12~14歳を中学生と見なし、均等按分した比率の60%をかけています。
(21)メジャーに「2050年推定中学生人口」が追加されます。
(22)計算フィールド「推定中学生の増減率(2025年・2050年比)」を作成します。任意のメジャーを右クリックし、「作成」、「計算フィールド」の順に選択します。
(23)計算フィールドが表示されます。
(24)フィールド名を「推定中学生の増減率(2025年・2050年比)」に変更します。
(25)計算式を入力し、「OK」を押します。
【計算式】
[2050年推定中学生人口]/[2025年推定中学生人口]
2025年と2050年の推定中学生数の増減率を算出する数式になります。
(26)メジャーに「推定中学生の増減率(2025年・2050年比)」が追加されます。
(27)マークの「色」に「推定中学生の増減率(2025年・2050年比)」をドラッグ&ドロップします。
(28)地図上のメッシュの色が変わりました。
(29)凡例の値を%に変えます。マークの「集計(推定中学生の増減率(2025年・2050年比))」を右クリックし、書式設定を選択します。
(30)ペインの規定にある数値をクリックし、プルダウンから「パーセンテージ」を選択し、小数点を1にします。
(31)色の凡例の数値が%になりました。
(32)色の凡例の右上のプルダウンを押し、「色の編集」を選択します。
(33)編集画面のステップドカラーにチェックを入れ、8ステップにした後に「詳細」を押します。
(34)パレットを「カスタム分化」にし、左側を青、右側を赤にします。開始・終了・中央にチェックを入れ、それぞれ値を0.4、1.2、1にし、「OK」を押します。
(35)地図上のメッシュの色が変わりました。
(36)中学校区データ(A-32-23_14.shp)の「ジオメトリ」をビューの地図上にドラッグ&ドロップします。
※ビューの左上に追加マークレイヤーの表示が出るので、レイヤーマークの所にドラッグ&ドロップします。
(37)中学校区データのポリゴンが地図上に表示されました。また、マークがレイヤーごとに分かれます。
(38)マークの「詳細」に「A32 003:学校コード」と「A32 004:中学校の名称」をドラッグ&ドロップします。
※同一の学校名も存在する為、学校コードを入れることで確実にポリゴンを分けることができます。
(39)中学校区のポリゴンが個別選択でき、学校コードと中学校名が表示されるようになりました。
(40)マークの「色」に「推定中学生の増減率(2025年・2050年比)」をドラッグ&ドロップします。
(41)地図上のポリゴンの色が変わりました。
(42)マークにレイヤーごとにカードができたので、必要に応じて名前を変更します。カード名の右のプルダウンより、「名前の変更」を選択して変更します。
ここでは、
・ジオメトリ ⇒”中学校区”
・ジオメトリ(500m_mesh_2024_14.shp) ⇒”将来推計人口”
とします。
(43)カードの名前が変更されました。
(44)必要に応じて、背景地図を変更します。「マップ」をクリックし、「バックグラウンドマップ」を選択します。ここでは「ストリート」を選択します。
(45)背景地図が変更されました。
(1)ダッシュボード追加アイコンをクリックすると、「ダッシュボード1」が作成されます。
(2)「ダッシュボード1」を右クリックし、「名前の変更」をクリックします。
(3)ダッシュボード名称を「中学校区×将来推計人口ダッシュボード」に変更します。
(4)シートの「中学校区×将来推計人口」をダッシュボードにドラッグ&ドロップします。
(5)中学校区×将来推計人口(マップ)がダッシュボード上に表示されます。
(6)必要に応じて、凡例の配置を変更します。凡例をクリックし、配置したい場所へドラッグ&ドロップします。
(7)凡例が移動しました。
(8)必要に応じて、凡例のレイアウトを変更します。カーソルを凡例の上に移し、右クリックをして「レイアウト」を選択します。ここでは「複数の行」を選択します。
(9)凡例の数値が下に移動しました。
(10)必要に応じて、凡例のタイトルや文字フォント、大きさを変更します。カーソルを凡例の上に移し、右クリックをして「タイトルの編集」を選択します。
(11)凡例タイトルの編集画面が表示されるので変更を行い、「OK」を押します。
(12)変更が反映されました。
(13)必要に応じて、ダッシュボードのタイトルを編集します。カーソルをタイトル上に移し、右クリックをして「タイトルの編集」を選択します。
(14)タイトルの編集画面が表示されるので変更を行い、「OK」を押します。※最初に設定したタイトルから変更がない場合は、<シート名>と表示されます。
(15)変更が反映されました。
(16)必要に応じて、ダッシュボードの色を変更します。「ダッシュボード」をクリックし、「書式設定」を選択します。
(17)左側に「ダッシュボードの書式設定」が表示されるので、ここでは「ダッシュボードの網掛け」より色を変更します。
(18)色の変更が反映され、ダッシュボードが完成しました。