|
|
|
|
|
|
ボクセル築城!きりたんキャッスルとは、戦国時代の東北を舞台にした現実の地形をもとにプレイヤーがお城や城下町を建てられるようなボクセル築城ゲームです。
2023年3月より、国土数値情報河川データとDEM(標高数値モデル)を利用してこのゲームを開発する際に工夫した点などを紹介します。
概要
戦国時代の東北を舞台にしたボクセル築城ゲームで、現実の地形をもとにプレイヤーがお城や城下町を建てられるように、国土数値情報を活用させていただきました。 DEM(標高数値モデル)を利用して仙台城や会津若松城などの地形を制作し、国土数値情報の河川と湖沼(2014年5月)を元に制作された水路タイル画像を利用してそこに河川を配置しました。 プレイヤーはその地形の上に土や岩のブロックを配置することで自由に地形を作り変えることができ、川の流れを変えたり堤防をつくるなどして自分の街づくりを行い、 また水堀や断崖などを利用して強固な城を作る体験を楽しむことができます。
広瀬川と木流堀の合流地点のスクリーンショットです。
地理院地図を併記していますが、川に挟まれた地形が少し低くなっているところもゲーム内で再現されていることがわかります。
下図は、地理院地図Vectorを加工して作成しました。
使用したデータと加工方法
この画像はゲーム内で「ずんだもん」たちを労働させて、仙台市青葉区のあたりに土塁を積み立てている場面です。
本拠地である館を守るために地面を掘って土を集め、それを館の近くに壁のように積み立てています。
また櫓や畑を設置し、本拠地への物流も考えながら拠点を作っていきます。
きりたんキャッスルのゲーム内でプレイできる仙台城のマップです。
きりたんキャッスルは国土地理院提供のデータにより、日本国内の任意の緯度経度からゲームステージを生成することができます。
効果または評価
国土数値情報河川データと湖沼データを元にした川画像タイルにより、現実に即した川をゲーム内に表現することができました。
一方で、このデータは川床の標高などを含んでいないため、水路が現実地形と比べて明らかに低く描画されることがあり、標高の調整作業などを工夫する必要があります。
また、ゲーム開発での利用に限らず、水害対策のシミュレーションなど一般の利活用を促すうえでは、DEMなどの地図タイルと対応した、タイル画像化されたデータ形式であること、
流路がつながったデータとしてデータが提供されることが望ましいと考えます。
参照サイト